バーって少し暗めの照明でジャズや静かな音楽が小さめの音量で流れる中、恋人同士がカウンターで寄り添いながら小声で愛を語り合い、その横ではスーツをぴしっと着こなした偉いさんが企業秘密のひそひそ話し。バーテンダーさんは只、静かにグラスを拭き続けている・・・
もしかして、そんなイメージを持っていませんか?
だから、バーは堅っ苦しくて近寄りがたいと思ってしまうのです。
確かに、初めての店のドアをあけるのは少し勇気が必要かもしれません。そうでなくっても、バーのドアは威圧感のある重々しい作りになっていることがおおいようですから・・・
そんなときは、まず、このサイトでご紹介しているバーやHBA会員のホテルバーに 行ってみてください。礼儀正しく、おもてなしの心を持たれているHBA会員が貴方を暖かく迎え入れて下さいます。特に、ホテルバーは雰囲気こそ重厚感に満ちていますが、あの重々しいドアが無いことが多いですから。
一度入ってしまえば、後はお酒と、バーテンダーさんとの会話、雰囲気を愉しんで下さい。もし、飲み足りなければ、気軽にバーテンダーさんにどこか良い店ないですか?と聞いてみましょう。安心して飲めるお店を紹介して下さいます。そのお店に行けば、○○のバーデンダーさんにご紹介頂いたのですがと一声掛けて入ればスムーズに入店できますし気が楽です。
正会員と特別会員のところでも触れていますが、HBAの加盟店にはホテルバーとそれ以外の飲食店(主にバー)があります。
ホテルバーは文字通りホテルの中に有り、ホテルが経営しているバーです。大きなホテルになると、館内に2つや3つのバーがあることも有り、名前もラウンジであったり、メインバーであったりと様々です。ラウンジはカフェのような雰囲気でメインバーが重厚な雰囲気であることが多いようですが、これは、そのホテルの考え方で千差万別です。一度のぞいてみて、ご自分が求めているものと違えば入らずに他のバーに行けば良いのです。
それに対して、街場(ホテルバーと区別した呼び名)は、それこそオーナーの意向で様々なお店があります。ご自分に合ったお店を探して下さい。探し方は、インターネットの情報や、バーテンダーさんに尋ねるのが良いと思います。
予算で云えば、ホテルバーの方がそれぞれの単価の料金設定は少し高めであることが多いようです。 只、ホテルバーの場合はノーチャージ(チャージ料金無料)が主流です。
街場の場合、比較的チャージを取っておられるお店が多いようですが、その分、メニューの単価設定は低く抑えられています。
又、ホテルバーの場合、海外からのお客様を迎えられることも多く、世界中で通用しているカクテル(スタンダードカクテルと言います。)を提供するために珍しいお酒を仕入れることも難しいそうなのですが、街場のバーの場合はそれこそオーナーの腕の見せ所でモルト(ウイスキー)の銘柄が充実している店があったり、お酒の瓶にフルーツやハーブをつけ込んで独自の味を追求したりとバリエーションに富んだお酒を楽しむことが出来ます。
このように、ホテルバーと街場のバーは似て非なるもの、共通しているのは、バーテンダーさんのおもてなしの心と、一杯のカクテルに注ぐ情熱位のものでしょうか
バーの敷居を高くしているイメージの一つに、バーってきちっとした格好をして物静かに飲まなきゃいけなさそうでとおっしゃる方が結構いらっしゃいます。
確かに、ホテルバーの場合はある程度のドレスコードを求められることはあります。でも、ドレスコードといっても、男性ならスーツ、女性ならドレス着用・・・なんてことはまずないでしょう。精々、Tシャツにダメージジーンズは流石にご勘弁下さい位で、襟付きのシャツに破れてないジーンズならまずOKだと思います。これが街場になるとさらに緩くなるでしょうが、逆に、街場の高級なイメージを守っている店では最低限ジャケット着用くらいのドレスコードがあるかもしれません。流石に、こればかりはそのお店の意向なので一概に申し上げることが出来ないのですが、不安なら入店時にこの格好で大丈夫ですかと尋ねられる方が良いかもしれません。
さて、もう一つの物静かにですが、お互いの顔を近づけなければ聞こえないような小声で話す必要はありません。もちろん、笑い声はNGなんてこともありません。只、廻りに他のお客様がおられることも忘れずに、声の大きさに少し気を遣って下さい。それと、カウンターやいすを叩いたりしないで下さい。廻りのお客様に絡まないで下さい。バーテンダーさんをバーテンと呼び捨てにしたり、自分は客だと偉ぶったり、バーテンダーさんやお店の方々をさげすんだりしないで下さい。・・・まだまだ探せばあると思います。
でも、大切なのはたった一つだと思います。
大人の感性と気遣いを発揮して楽しくお酒を飲んで下さい。
のんでも飲まれるな・・・バーに限らずですが大切ですよね。